オオヨシキリの鳴き合い競争を見かけた その2

1週間前には弥富市の三つ又池公園のハス池で、オオヨシキリの動画を撮れたことで満足していました。

その後そのハス池に行ってみました。

相変わらずオオヨシキリがヨシの生えている近くで鳴いていました。

このハス池は大きくはありませんが、池の周りの一部にヨシが生えています。

ハスはこの季節にはまだ大きくなっていません。そのハスの枯れ茎の上にとまって、1羽のオオヨシキリが鳴いています。

池の反対側からもオオヨシキリの声が聞こえてきます。

池の反対側に歩いて行くと、そこのヨシがあるところでも1羽のオオヨシキリがいて鳴いています。

このハス池では2羽のオスのオオヨシキリが縄張り争いをしている可能性があります。

ハスの枯れ茎のオオヨシキリは囀り終わってから、周りの様子をうかがっています。

すると反対側のオオヨシキリの囀りが聞こえてきます。

鳴き合い競争をしている風情です。

枯れ茎のオオヨシキリは囀り終わると、他の場所に移動してまた囀って、また移動して行きました。

1週間前には2羽のこんな鳴き合い競争は見ませんでした。

その時の囀り方はとても下手くそでした。

今回はとても綺麗な、私の思い描いているオオヨシキリの囀り方そのものだったのです。

競争相手がいて鳴き合い競争を重ねていくうちに、囀り方が上手くなっていくのだなあと思いました。

鳴き合い競争に勝たないと、縄張りとメスも獲得できないのかも知れません。

日光川のようにヨシ原が続いているのとは違い、このハス池は閉じた空間なので決着をつけないといけないだろうなと思ってしまいました。

私たちはオオヨシキリの鳴き声を聞くと、夏だなとか、綺麗に囀っているなと単純に考えてしまいますが、オオヨシキリにとっては命を繫ぐための必死の囀り、鳴声なんだろうなと思ってしまいました。

(スズメ目 ヨシキリ科 ヨシキリ属)

カモ撮りこうちゃん